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第14話 夢大陸の詐欺事件。なぜ、騙される?

福岡の「夢大陸」事件で,詐欺被害67億円!
どうして,騙されるのか?
日本人は「言葉」を信用しやすい!?

67億円は一体どこへ?

 先日,福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」が,架空の投資話で顧客から金をだまし取っていたとして,社長の原千春容疑者と元副社長ら四人が詐欺容疑で逮捕されましたね。
 夢大陸に投資運用の実態はなく,東京と福岡を中心に約400人から67億円を集めていました。原容疑者は,夢大陸が運営するコミュニティーFMで,「六本木の巫女」と自称してパーソナリティーを務めたり,「お金の木」と題した金融セミナーを開いたりしていました。そこで,「日本円の価値が下がり経済危機が来る!」などと不安を煽っていたようです。
 このような詐欺の手口は昔からありましたが,最近は,背後に暴力団等が関与していることも多くなりました。背後にある暴力団が,ダミーのような社長をたてて,投資会社やペーパー会社を立ち上げてお金を吸い上げさせ,アッという間に使途不明金でどこかに無くなってしまう,という手口です。そして,社長や表に名前の出ている人間だけが捕まり,お金の流れや背後関係は一切わからないまま終わってしまいます。もちろん,被害回復などは望むべくもありません。
 今回の夢大陸の事件でも,67億円ものお金は,一体,どこへ消えてしまったのか?原容疑者は高級ブランド品を買い漁る「シャネラー」だったと報じられていますが,それだけで67億円は無くならないはずです…。
 
「言葉」自体には何の意味もない

 私は,このような詐欺被害の相談を受けることも多いのですが,どうして,今だに,こんな単純な手口に大の大人が騙されてしまうのでしょうか?
 被害にあった人は,「絶対に大丈夫!」「安心して任せろ」と言われたから,と言います。しかし,もちろん,騙す側が悪いのは当たり前ですが,残念ながら,騙される側にも落ち度があります。「絶対に大丈夫!」と言われた,といいますが,相手の「言葉」をそんなに簡単に信じていいのでしょうか?「絶対」なんてこの世にあり得るのでしょうか?
 大切なことは,「言葉」自体には何の意味もない,ということをしっかり理解しておくことです。「絶対」と言ったからといって,「絶対」になるわけがありません。約束が守られなくても,「うまくいきませんでした。ごめんさない。」の一言で終わりです。
 誰かが言葉を話す時には,必ずその背後に意図があります。儲け話を持ってくる人には,「どうして,この人は,私に儲け話を持ってくるのだろう?」と,その人の背後の意図を読み取る努力をしないといけません。また,立派なことばかり言っている人やバラ色の話ばかりする人には,「どうして,この人は,こんな話をするのだろう?」と,その人の意図を探らなければいけません。
 そういう意図を探る努力をせず,相手の「言葉」をそのまま信じてしまう人は,残念ながら,自分の頭で考えたり,洞察したりすることを放棄して,自分の人生を他人に預けてしまっているとも言えます。それでは,損をしたり,リスクが高まるのは当然です。
 何事も,自分で考え,判断することが大切なのです。まして,現代は,議員辞職を撤回した鳩山由紀夫,マニフェストを撤回した菅直人のように,首相の言葉ですら全く信じられない世の中ですから,ますます「言葉」自体には何の意味もない!ということを肝に銘じる必要があります。
 何とも,悲しいことですが…。

掲載日:2011年2月1日

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