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第11話 何かおかしい!大相撲の「特別調査委員会」

大揺れの大相撲野球賭博,暴力団問題。
しかし,「特別調査委員会」のメンバーの
顔ぶれに疑問があります。

「外部役員」の3人には責任はないのか?

 NHKの中継も中止になるなど大騒ぎになった大相撲の野球賭博,暴力団問題。既に,新聞・テレビで散々報道されていますので,私が改めてどうこう言うこともないのですが,別の視点から気になることがあります。
 それは,「野球賭博,暴力団問題を,調査,解明する」という触れ込みで設置された第三者による「特別調査委員会」です。この委員会のメンバーは,座長・伊藤滋(早大特命教授)、村山弘義(元東京高検検事長)、吉野準(元警視総監)の他,大学教授,弁護士ら10名です。
 ところが,座長の伊藤と村山は,そもそも相撲協会の外部理事ですし,吉野も外部監事です。この3人は,平成20年10月に,当時,朝青龍問題や時津風部屋の弟子の傷害致死事件,大麻騒動などの一連の不祥事を受けて,相撲協会を健全化するという文部科学省からの強い要請で,相撲協会が外部役員として受け入れたものです。しかし,外部とはいえ,約1年半も前から相撲協会の役員の立場にあったわけですから,野球賭博の問題でも,この3人にも責任があるのではないでしょうか?
 ところが,まるで,「俺たちは外部の役員だから,よくわらかなかったんだよね…」と言わんばかりに,涼しい顔をして,今度は,ちゃっかりと,「特別調査委員会」のメンバーに収まって,相撲協会を調査,追及する側にまわっている・・・。これって,何かおかしくないですか?
 一体,この3人は,就任してから約1年半もの間,相撲協会の「役員」として何をしていたのか?相撲協会の健全化にどう貢献していたのか?どうして,相撲界に巣くう野球賭博問題を見抜けなかったのか?「外部役員なんで,相撲界内部のことはよくわからないんだよね。」というのであれば,そもそも,外部役員なんか引き受けるなよ!と言いたい。結局,外部役員としての使命も果たさずに,ただの名誉職,自らの利益のために引き受けただけと言われても仕方ありません。

肩書きだけは立派だが…

 ちなみに,座長の伊藤というのは,テレビでも,元大関琴光喜の解雇処分が決まる前に,「あんなのは一番のクビだ!」などと笑いながら言い放つなど、およそ品格のある人間には見えません。しかも,実は,伊藤は,パチンコメーカー関連の某財団の理事長でもあるのです。
 また,村山も,いわゆるヤメ検の弁護士で,暴力団関連の企業に地上げを依頼していたSコーポレーションの社外取締役をしたり,暴力団関連企業との密接な関係が噂されたR社の顧問でもありました。そんな人物が「暴力団,反社会的勢力」対策?って,笑い話にもなりません。
 なんとなく,胡散臭いメンバーですよね。
 野球賭博自体は許されないことですが,改革に関与するのは,本当に大相撲を愛する常識人にやってもらわないと,肩書きだけは立派な「外部」の怪しげな人に,日本の伝統である大相撲がメチャクチャにされそうな気がしますね・・・。それでは,次号で!

掲載日:2010年8月1日

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