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第7話 日弁連会長選挙~反主流派が当選!
史上初の再投票となった日弁連の会長選挙。
慣例を打ち破って,反主流派が当選!
ただし,もう,日弁連にはパワーがない…?
反主流派が当選
史上初の再投票となった日本弁護士連合会(日弁連。会員数約2万8000人)の会長選挙は,平成22年3月10日に行われた再投票の結果,宇都宮健児氏が山本剛嗣氏を破って新会長に決まりました。これまでの日弁連の会長選挙は,東京と大阪の弁護士会が推す主流派候補(今回は山本氏)が組織力で当選するのが慣例でしたが,今回は,大接戦の末にこれを打ち破って,非主流派の宇都宮氏が勝利しました。任期は2年です。
今回の選挙の最大の争点は,法曹人口増員への対応でした。今年には司法試験合格者を3000人にするとした政府計画について,宇都宮氏は「合格者を年間1500人に削減する」と主張したのに対して,山本氏は明言を避けていました。
一騎打ちで2月に行われた選挙では票が割れて決着がつかず,史上初の再投票の結果,9720票対8284票で宇都宮氏が勝利。
地方や若手弁護士の間では,「急激に弁護士人口が増えると過当競争になってしまう。」という危機感が強く,こうした人々の支持を得ました。
そういう意味では,今回の選挙は,「大都市」対「地方」,「ベテラン」対「若手」という構図でした。
日弁連にパワーはない
よく「弁護士が不足している!」と言われますが,実態はそんなことはありません。むしろ,大都市では,弁護士が余っているくらいです。実際に,難しい試験を突破して弁護士資格をとっても,就職口もなく,いきなり一人で開業したり,自宅で待機(?)している弁護士も増えています。
しかし,日弁連は,今から10年前の平成12年の臨時総会で,無謀にも,弁護士増員に賛成してしまったのです。その時は,宇都宮氏も賛成していました。当時は,こんなひどい状況になるとは皆思っていなかったのでしょう。ですから,今頃になって,日弁連の会長が,「弁護士増員反対!」と叫んでみたところで,「何をいまさら…」と世間からは冷たい目を向けられることでしょう。
しかも,日弁連がいくら反対しようとも,最終的には,国会・政府によって,増員が決定されるわけですから,日弁連には,ほとんど,当事者としてのパワーはありません。
私も弁護士増員には反対の立場ですが,残念ながら,今までの日弁連の路線が誤りであって,取り返しがつかない状況になっているというのが本当のところです。日弁連がパワーを取り戻せる日は来るのでしょうか?それでは次号で!
タックル法律講話とは…
当事務所代表の堀内恭彦がビジネス情報誌「フォーNET」に連載中の人気コラムです。
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